コロコロの誘惑

「テモミにしますか? こちらにしますか?」
光り物好きな私は、迷った。
任されたお姉さんが選択したのは、銀光するソレだった。

お姉さんは、無表情で仁王立ち。

右肩コロコロ・・・左肩コロコロ
右首筋コロコロ・・・左首筋コロコロ
右顔コロコロ・・・左顔コロコロ
右頭コロコロ・・・左頭コロコロ
「お疲れ様でした~。」

え?
なんだか、さみしい。
マッサージは、サービスだと重々承知。

でもさ、個人的、私的、利己的なんだけれども。

美容院は、行かなくても
お腹もすかない、病気にもならない。
よって、チョッとした、「異空間バカンス」なわけ。
だから、安さだったり、コストパフォーマンスを
考えたりして決めてる。

悩んでる時間も楽しみの1つだったりはするけれど。
で、気だるそうなコロコロは、少々ガッカリ。

ところが、帰りの車で、ふと肩や頭が軽いことに気づく。
テモミ特有の痛み残り?が、無い。

決して、気だるい表情に癒されたわけではない。
これは、「銀光」の実力か?

頼ゲッツは、私の誕生日。
そろそろサブローの私には、プレゼント希望権がある。
36歳レディーの誕生日プレゼント予算は、
相場は、いくら程か教えてください。